Achieving Business Excellence through IT and Automation Solutions
「オートメーション及びITソリューションを活用しビジネスエクセレンスを達成」

2011年7月22日(金)、KFCホール(東京)

製造企業が、東日本大震災から復興し、次なる成長を追及していくためには、新たなビジネスモデルの活用や、そのための技術革新を避けて通れません。ARC では、コラボレーションを通じて製品価値を高めるバリューネットワークを実現していくことが重要と考えております。 今年のARC フォーラムでは、グローバルリーダーが参画し、以下のテーマに関わる戦略、技術、実践事例について議論を展開いたします。Collaborative-Value-Network-225px.jpg

  • CVN コラボレーションを通じてバリューネットワークを実現
  • 大震災を契機にオートメーションのあり方を問う (パネル討論)
  • プラントパフォーマンス最適管理への挑戦
  • サステイナブルな工場および社会インフラの構築

また今回は、計測自動制御学会(SICE)の協賛を得て、パネル討論会「大震災を契機にオートメーションのあり方を問う」を実施いたします。日本が変わり、グローバルな経済、業界、技術環境が変わるなかで、製造、情報システムおよびオートメーションの構築・管理に携わる方々には、業界の進むべき方向性を探るまたとない機会となりましょう。積極的にご参加いただき、この機会をご活用ください。

プログラム

Session 1:  グローバル市場動向とビジョン

9:30 AM

開会挨拶    

 安部  周二 (ARC アドバイザリ・グループ 副社長兼ジャパンオフィス所長)

グローバル市場動向と経営ビジョン

  アンディ・チャサ (Andy Chatha、 ARC アドバイザリ・グループ社長)(ビデオ出演)

インド・アジア市場動向

  ラジャ・アルコット (Rajabahadur V. Arcot、 ARC インドオフィス ジェネラル・マネジャー)

10:15 AM

休憩

Session 2:  SICE 協賛 

パネル討論:  大震災を契機にオートメーションのあり方を問う

10:45 AM

モデレータ: 永島  晃 氏  (計測自動制御学会 50周年記念事業実行委員会共同委員長)

 

パネリスト:  伊藤  利昭 氏 (SICEフェロー・名誉会員、元三菱化学、元名古屋工業大学教授)

         伊東  千明 氏 (横河電機 IA技術開発事業部長)

         見月  信明 氏 (新日鉄エンジニアリング 技術本部 制御システム技術センター長)

         藤永  和也 氏 (タタコンサルタンシーサービシズジャパン EIS事業本部 ディレクター)

0:15 PM

昼食

Session 3: プラントパフォーマンス最適管理への挑戦

1:15 PM

「ビジネスとIT のハイブリッドな戦略的プロジェクト情報管理」   

 高橋  修平 氏 (アヴィバ、シニアアプリケーションコンサルタント)    

1:50 PM

「優れたオペレーションの鍵となる効果的な資産ライフサイクル情報管理」 

 アラン・キラリー (Alan Kiraly) 氏 (ベントレー・システムズ 副社長)

2:25 PM

「全社的な製造と保全活動の融合の重要性とそのプラットフォームの実現」

 清野  聡 氏 (日本アイ・ビー・エム ソフトウェア事業部、IBM Maximo EAM 認定プロフェッショナル)

3:00 PM​

「製造現場における工事安全管理」

  山下  新一 氏 (三菱化学 坂出事業所 コールケミカルセンター精製課)​

3:35 PM

休憩・コーヒーブレイク

Session 4: サステイナブルな工場及び社会インフラの構築

4:05 PM

「継続的なエネルギー削減への取り組み」

 ウヴェ・リンク (Uwe Link) 氏 (安川シーメンス オートメーション・ドライブ 執務執行役員)

4:40 PM

「"見える化"技術によるエネルギー効率改善取組み事例」 

 石川  保郎 氏 (横河電機 ソリューション営業統括本部VPS開拓本部エネルギーコンサルティング部副部長)

5:15 PM

「アジアにおける社会インフラ構築に向けた監視制御ソリューションの課題と挑戦」

 徳永  雅樹 氏 (三菱電機 FAシステム事業本部FA海外事業部グローバルPAプロジェクトグループリーダー)/フランシス・チェン (Francis Cheng)、ミツビシ・エレクトリック・アジア、FA&インダストリアル事業部、オートメーション&モーションコントロール・システムズ ゼネラル・マネジャー

6:00 PM

懇親会 (終了予定 7:30 PM)

 

講演者紹介 および 論題要旨

 

講師および講演の概要は以下の通りです。

【Session 1】

アンディ・チャサ(Andy Chatha) 、ARC 社長

【講師紹介】 ARC アドバイザリー・グループ の創業者。事業戦略立案の権威として広く世界AChatha100.jpgの業界人に知られ、経営者が集う世界の会議、フォーラムで講演する機会も多い。ウエスチングハウス(Westinghouse)、フォックスボロ(Foxboro)およびARCで 30年にわたるエンタープライズおよびオートメーション・ソリューションの経歴を積んでいる。ARCを創業した彼のビジョンは、今日の製造業の進展に影響を及ぼし続けている。

ラジャ・アルコット(Rajabahadur V. Arcot) 、ARCインド所長

【講師紹介】 ARCが世界に展開するオートメーション・チーム・アナリストの一Raja100.jpg人。インド、バンガロールを拠点に、市場調査、業界調査やコンサルティングのプロジェクトを数多く手がける。インドと東南アジアにおけるARCの地域経営を統括している。電力・鉄鋼などのプロセス産業を柱に、組立加工産業、投資分析動向、DCS、PLC、ACドライブ、フィールド機器、企業情報ソリューションなど幅広く担当している。

【Session 2】

永島 晃(Akira Nagashima)、 公益社団法人 計測自動制御学会50周年記念事業実行委員会共同委員長

【モデレータ紹介】 1971年東京工業大学大学院制御工学科修了。2008年東北大学大学院工ANagashima100.jpg学研究科技術社会システム専攻修了、博士(工学)。1971年現 横河電機に入社。1994年に横河電機取締役就任。2003年からコーポレート研究開発を担当。2007年にエグゼクティブフェロー、2009年に退任。2008年より東京農工大客員教授。現在、数社の顧問として技術戦略等を指導。
【パネル討論の主旨】 東日本大震災は巨大地震と大津波、それによって引き起こされた原子力発電所事故が重なった、広域でかつ複合した巨大災害である。大震災の発生からすでに2か月余りが経ち、復旧・復興への活動が始まりつつある。そこでは、復興によって被災地を単に元通りにするのではなく、震災を契機に新しい東北地方、新しい日本を創り上げるべきであるとの主張・提言が多方面からなされている。大震災による多大な犠牲を無駄にしないためにも、将来に向かって持続的な形で、安全で安心、そして健康で幸せな新しい東北地方、新しい日本を創り出すことに賛成したい。 パネル討論「大震災を契機にオートメーションのあり方を問う」は、オートメーション業界で活躍する技術者が今回の大震災を契機として自分の原点を見つめ直し、当然と信じて行動してきた考え方や行動パターンが本当に正しかったのかを真摯に反省し、これからのオートメーションのあり方を討議することを目的とする。絶対安全信仰に縛られてこなかったか、現場力の重要性を軽んじてこなかったか、予兆現象をなおざりに対応してこなかったか、などの課題を討論したい。

【パネリスト】

  伊藤 利昭 (Toshiaki Itoh)、 SICEフェロー・名誉会員、元三菱化学勤務、元名古屋工業大学教授

  伊東 千明 (Chiaki Itoh)、横河電機、 IA技術開発事業部長

  見月 信明 (Nobuaki Mitsuki)、新日鉄エンジニアリング、技術本部 制御システム技術センター長

  藤永 和也 (Kazuya Fujinaga)、タタコンサルタンシーサービシズジャパン、EIS事業本部ディレクター

【Session 3】

高橋 修平(Shuhei Takahashi)、 アヴィバ、シニアアプリケーションコンサルタント

【講師紹介】1999年早稲田大学大学院修了後、国内大手重工にてプラントプロジェSTakahashi100.jpgクト(設計・建設)に従事。その後ITベンダーにてエンジニアリングソリューションの導入・開発プロジェクトを担当。現在AVEVA社シニアコンサルタントとして、エンジニアリング企業・プラントオーナー企業へライフサイクルを通したエンタープライズソリューション(Engineering & Designing/ Information Management/ Asset Information Management/ ERP) のコンサルティングおよびプロジェクトマネジメントに従事。PMI 認定PMP。
【論題要旨】 世の中のITを取り巻く環境が、クラウドというキーワードを軸に大きく変わってきている中、"ビッグデータ"とその活用というデータビジネスが新たな潮流として起こっている。紙やファイルから抽出されたデータの資産価値が認められ、それを活用するものが勝ち残るとされるこの動きは、単なるITだけでも単なるビジネス戦略だけでも効果を発揮できないとされる。まさにビジネスとITの双方の素養を兼ね備えたハイブリッドな戦略が要求される。昨今のプラント業界においては、プラントプロジェクト期間に蓄積される膨大な"ビッグデータ"をプロジェクト実行のためのみならず、Operation Integrity Managementといったプラントオーナーサイドの戦略に寄与する資産価値のあるデータを構築することが求められている。エンジニアリングだけでもなくITだけでもない、プロジェクト遂行だけでもなく運転管理だけでもないハイブリッドなビジネス戦略とIT戦略がプラントライフサイクルにとって、プラントオーナーにとって、EPCメーカーにとって重要なファクターとなっている。こういったハイブリッドな戦略の重要性と、弊社ユーザー事例を紹介する。

アラン・キラリ― (Alan Kiraly)、ベントレー・システムズ・インコーポレーテッド、オペレーションプロダクト管理部門 副社長

【講師紹介】 2010年初め、ベントレー・システムズがエンタープライズ・インフォマティクAKiraly100.jpgスを買収した際、ベントレー・システムズに入社。エンタープライズ・インフォマティクスではCEOであり、現在は、ベントレー・システムズのオペレーションプロダクト管理部門の副社長。BentleyのAssetWiseプラットフォーム製品全般のアーキテクチャと開発の方向性を管轄する立場にある。長年、エンジニアリングとオペレーション情報管理に取り組み、エンタープライズ・インフォマティクスに入社する前は、ソフトウェア業界の主要企業で、製品マーケティング、開発、プロジェクトサービスなどの様々な管理職を担当。産業界のカンファレンスで、施設のより良いオペレーションのための優れた実例と、構成と情報管理を活用する利点について定期的に意見を述べている。
【論題要旨】 インフラストラクチャ施設のライフサイクルを通して、情報の品質とユーザビリティは、施設の安全で効果的、かつ基準に準拠したオペレーションのために重要である。設計の修正、オペレーションとメンテナンスにおいては、部門の境界を超えて信頼性のある施設情報を継続的に提供することが必要である。強固な情報モデリング、変更管理プロセスとISO 15926のような規格を利用した相互運用可能なテクノロジーにより、優れたオペレーションの実現を支援する。

清野 聡 (Satoshi Seino)、日本アイ・ビー・エム、ソフトウェア事業Tivoli事業部 技術営業 IBM Maximo EAM認定プロフェッショナル

【講師紹介】 1983年から日立製作所システム開発研究所にてメインフレームのアーSSeino100.jpgキテクチャの設計に従事、1988年よりモトローラにて半導体の製造ラインのIT化の推進業務を経て2001年MRO社に転職、半導体工場時代の知識・経験を生かし同社のEAM製品Maximoの技術営業を勤めEAM文化の啓蒙活動を行う。MRO社のIBMへの買収により現在日本アイ・ビーエム株式会社で同社製品IBM Asset Management Solution Maximoの技術営業を勤める。 【論題要旨】 生産・運転を行っているプラント・工場の生産活動では、その生産を支える工場の資産を健全な状態で管理することが重要であることはすでに一般的に証明されている。しかし、生産拠点が日本国内にとどまらずグローバルな地域で行われるようになると、製造とメンテナンスを管理するためのシステムが各生産拠点に散在し、情報システムに対する投資の効率を低下させるとともに情報の透明性、情報伝達の正確性・迅速性を劣化させ、企業全体としてガバナンスの低下を招く。また企業規模が大きくなるにつれ、製造・保全に関連する情報は単なる現場のシステム内にとどまらず、人事、調達、経理システムなどと連携して、管理されることが望まれる。現在この分野における国際標準としてはISO-18435が提唱されており、企業や組織が、製造と保全を融合・統合化したシステム構築の指針として参照することができる。 本講演ではISO-18435の概要とそのモデルを紹介するとともに企業レベルで製造と保全システムを融合させるための考え方を紹介する。また企業全体で保全管理システムを統一し適用しているお客様の事例を参照し、その有効性について紹介を行う。

山下 新一 (Shinichi Yamashita)、三菱化学、坂出事業所 精製課

【講師紹介】 1992年 三菱化成工業株式会社(現三菱化学株式会社)入社。 以後、坂出事業SYamashita100.jpg所にてコークスを製造する過程で発生するガス(コークス炉ガス)の精製プラントにおいて設備増強・設備改善を中心に安定したプラント運転に従事。 
【論題要旨】 これまで三菱化学では工事における安全対策に関して事業所毎の運用を実施してきたが、過去の事故事例等をふまえ2009年4月に全社統一安全ロック基準を制定し、工事における養生図の作成とバルブのロック・施錠の徹底及び工事着工許可制度の強化を行った。このうち養生図作成に際しては確実な縁切り措置が要求されるため正確な図面が必要となるがこれまでは工事担当者が現地スケッチを実施することで養生図を作成していたため多大な労力を費やしていた。そこで新たにTechmasNavi によって図面の整備を行うとともに工事安全ツールであるロック管理機能を用いて手作業の削減及び更なる安全管理の強化を目指した。今回TechmasNavi による工事の安全管理方法について紹介する。

【Session 4】

ウヴェ・リンク(Uwe Link)、安川シーメンス オートメーション・ドライブ、常務執行役員 ソリューション・ラージドライブ事業部事業部長

【講師紹介】 電気エンジニアとして1983年よりドイツシーメンスAG社に勤務。ドライブ及びLV/MVスULink100.jpgイッチギアの試運転エンジニアとして経験を積んだのち、営業&マーケティング部門の部門長として10年以上にわたって印刷産業におけるソリューション事業に取り組む。2009年より安川シーメンスオートメーション・ドライブにおいて常務執行役員としてモーションコントロール及びラージドライブ事業の指揮にあたる。
【論題要旨】 シーメンスでは産業用の製品、アプリケーション、ソリューションにわたり、お客様の更なるエネルギー削減要望に合致した製品を提供している。既設機械設備およびシステムのエネルギーフロー識別から、エネルギー削減の潜在性算出および効率性の高いコンポーネントやシステムを用いたアプリケーションと試運転の実現とその結果評価に至るまでのすべての段階において貢献している。エネルギーデータを継続的に記録・処理するために、機械操作側の省エネ潜在性を識別し、また、既設設備およびシステムの値を基に、アプリケーションを用いた場合のコスト削減可能額を算出し、更に、投資費用回収期間も予測可能である。今回のプレゼンテーションでは、アプリケーション例を紹介する。

石川 保郎(Yasuo Ishikawa)、横河電機、 ソリューション営業統括本部VPS開拓本部エネルギーコンサルティング部副部長

【講師紹介】  1982年に横河電機へ入社。プロセスオートメーションの分野で、プラントのスターYIshikawa100.jpgトアップから営業技術、計装エンジニアリングなどの業務に従事。2008年からは省エネルギー分野へ移り、現在“見える化”によるソリューション提案の責任者を務める。 【論題要旨】 プロセス産業分野では以前より自動化の推進や技術革新によってエネルギーの効率化が図られてきたが、最近では低炭素化社会の実現に向けて一層の努力が求められている。横河電機は計測、制御、そしてエネルギー情報管理による“無駄の見える化”技術を駆使し、生産性向上を兼ね備えた“省エネ”実現へのアプローチを行っており、アジアの国々にもその技術を展開している。従来、ともすると省エネ活動がユーティリティの稼働管理の延長と捉えられる傾向にあったが、新しい計測技術や制御性の改善、生産情報とエネルギー情報の直接結び付けにより、新たな課題を顕在化させ、エネルギー低減化への取組へと繋げていくことが可能となってくる。本講演では既存のプラントへの取組みを、事例を交えて紹介する。

徳永雅樹(Masaki Tokunaga)、三菱電機、FAシステム事業本部FA海外事業部 グローバルPAプロジェクトグループ プロジェクトリーダー

【講師紹介】 1983年に三菱電機に入社。シーケンサの開発、品質保証、営業技術業務に従事MTokunaga100.jpg。2003年、三菱電機中国販売会社にて、中国におけるシーケンサ事業を担当する。2010年から現職。FA製品のグローバル社会インフラ/PA市場への事業拡大を担当する責任者。【論題要旨】 経済成長が著しいアジア諸国では水処理, 交通, ビル等の社会インフラ投資が盛んに行われ、三菱電機としても同市場での事業拡大を最重点課題として取り組んでいる。特に近年では、環境に対する関心が高まり、エネルギー監視や省エネシステムの需要が益々高まっており、卓越した監視制御ソリューションの構築が急務となっている。 本講演では、FA(シーケンス制御)・PA(プロセス制御)・BA(設備監視・エネルギー管理)の分野に対して三菱電機が進めてきているDCSからのダウンサイジング化、オープン化、低コスト化を 実現するMELSECシーケンサによるソリューション、及びエネルギーの見える化を実現する省エネ支援システム構築に向けた提言を、実際の事例を用いながら紹介する。

フランシス・チェン(Francis Cheng)、ミツビシ・エレクトリック・アジア、FA&インダストリアル事業部、オートメーション&モーションコントロール・システムズ ゼネラル・マネジャー

【講師紹介】 2006年から現職。三菱のFA製品を東南アジアの社会インフラおよびプロセスFCheng100.jpg制御市場に拡張展開している。三菱に参加する以前は、ハネウェルで約20年間、サービスエンジニア、DCS事業、ビジネス開発、カントリー・マネジャーなどの経歴を積んだ。
【論題要旨】 本講演では、三菱が東南アジア市場を中心に進めてきているMELSEC シーケンサによるソリューション、及びエネルギーの見える化を実現する省エネ支援システム構築の実例を紹介する。

 

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