Transforming Industry through New Processes and Technologies
「新たな技術とプロセスで産業を変革」

2012年7月20日(金)、KFCホール(東京)

東日本大震災から復興しこれからの成長と持続可能な事業を追求して行くには、ビジネスモデルの変革や技術革新に挑戦して行かねばなりません。日本の製造業が次のステップを踏み出すには、新技術やプロセスを積極的に取込み、これまでの製造及び企業活動を、次世代型へと転換してゆく必要があります。manufacturing-performance-improvement-levers-225px.jpg
今年の東京フォーラムでは、前回に引き続き、計測自動制御学会(SICE)のご協賛のもと「オートメーション業界は大震災から何を学んだか」をテーマに、震災後の検証と成果を議論します。
さらに、もう一つの柱として、サイバー攻撃の脅威の高まりを背景にした「制御システムのセキュリティ対策」を取り上げます。

このほかにも、転換するオートメーション事業の次世代戦略を巡って、以下のテーマで国内外からの講演を予定しております。

  • グローバリゼーションを支えるオートメーション戦略
  • スマートな製造/オペレーションへの挑戦
  • スマートな社会/製造インフラを実現する技術戦略

製造、情報システム及びオートメーションに携わる幹部の方々には見逃せない機会です。

プログラム

 

Session 1:  グローバル動向とビジョン

 9:30 AM

開会挨拶

  安部 周二 副社長 & ARCジャパン所長

基調講演
  ディック・ヒル(Dick Hill) ARCアドバイザリ・グループ 副社長
10:00 AM

休憩

Session 2:  特別企画 「オートメーション業界は大震災から何を学んだか」 (SICE協賛)

10:30 AM

進行および全体統括 : 伊藤 利昭 氏 SICEフェロー・名誉会員

 講師  三島 信行 氏      三菱化学 鹿島事業所 設備技術部 計装グループマネージャー
 講師  中西 裕亮 氏      東京ガス 防災・供給部 制御設備グループ 電気・計装チームリーダー

 講師  伊東 千明 氏      横河電機 IA-MK本部 事業企画部長 

 0:00PM

昼食

Session 3:  招待講演 「日本における制御システムセキュリティの動向」

 1:00 PM

  新 誠一 氏   技術研究組合制御システムセキュリティセンター 理事長

              電気通信大学情報理工学研究科知能機械工学専攻 教授・工学博士

Session 4:  スマートな製造/オペレーションへの挑戦

 1:30 PM

構成管理を基盤とした情報網構築による効果的な資産ライフサイクル情報管理」

  土田 健一 氏  ベントレー・システムズ プロフェッショナルサービス テクニカルディレクター

 

企業情報インフラの変革をもたらすビックデータ管理とクラウド環境を利用したエネルギーマネジメントの実践」

  伊藤 静雄 氏 OSIsoftジャパン 代表取締役
  村越 廣男 氏 富士通 建設・施設統括部 施設エンジニアリング部 マネージャー
 

「プラントの運転周りを中心とした課題発掘から解決へのアプローチ」

  山下 俊也 氏  横河電機 ソリューションサービス営業統括本部VPS開拓本部VPSコンサルティング部課長

 3:10 PM

休憩・コーヒーブレイク

Session 5: スマートな社会/製造インフラを実現する技術戦略

 3:40 PM

「ワイヤレス計装による問題解決及び事例紹介」   

  ボブ・カーシュニア(Bob Karschnia) 氏  エマソンプロセスマネジメント ワイヤレス事業副社長
  合澤 考則 氏 JX日鉱日石エネルギー 根岸製油所 計装電気グループ アシスタントマネージャー

 

「生産設備毎の原単位管理による生産性向上活動事例 

  戸板 滋人 氏  三菱電機福山製作所 計測制御製造部 エコファクトリー技術グループマネージャー

 

「設計・生産プロセスにおけるバーチャルとリアルの融合」

  ミヒャエル・トーマス (Michael Thomas) 氏   シーメンス・ジャパン 専務執行役員、インダストリーセクター、IA & DT 事業本部

6:00 PM

懇親会 (終了予定 7:30 PM)

 

講演者紹介 および 講演要旨

 

講師および講演の概要は以下の通りです。(敬称略)

【Session 1】

ディック・ヒル(Dick Hill) 、ARC 副社長

【講師紹介】 ARCの製品、サービス、地域などの戦略方針策定の責任を負う経営チームのDHill100.jpg一員で、ARCオートメーションチームとグローバル企業を担当。 Foxboroで17年、Walsh Automationで3年の経験を経て、ARCに参加。Foxboroでは、Foxboroの主力製品であるI/Aシリーズおよび関連ソフトウェアの製品市場開拓の責任者を歴任。東京おけるFoxboroと他社の共同出資会社の副社長としての1989年から1991年までの3年間の日本滞在経験などを含む米国以外での経験も豊富。それ以前には、化学工学のエンジニアとして、スタンダード石油オハイオとBPにおいて石油産業の高度制御システムの導入や高度システムアプリケーションを経験。

【Session 2】

伊藤 利昭 SICEフェロー・名誉会員

【講師紹介】1943年1月13日生.67年京都大学大学院工学研究科数理工学専攻修士課程修tito100.jpg了.97年京都大学工学博士.67年三菱化成工業(現 三菱化学㈱)入社, 01年退職.同年名古屋工業大学教授,06年同退職.計測自動制御学会フェロー,名誉会員

三島信行 三菱化学鹿島事業所 設備技術部計装グループ マネージャー

【講師紹介】1981年三菱化学に入社以来、四日市事業所にてボイラープラント及び石化nmishima100.jpgプラントの計装設備管理、保全を担当。DCS導入を含めた計装制御システムの構築、設備管理に従事。2009年より鹿島事業所に勤務し、石化プラントの設備管理を基軸に、新規技術である安全計装、フィールドバス、HART、ワイヤレス通信などを活用による安全安定生産取り組み中である。

中西 裕亮 東京ガス 防災・供給部 制御設備グループ 電気・計装チームリーダー

【講師紹介】1993年 東京ガス株式会社 入社。以後、東京ガス(株)、東京ガス・エンジニアhnakanishi100.jpgリング(株)にて、都市ガス供給監視制御システムの設計・維持管理業務に従事。

 

伊東 千明 横河電機 IA-MK本部 事業企画部長

【講師紹介】1980年横河電機入社。プロセスオートメーション、ファクトリオートメーションcitoh100.jpgのシステム開発を経て、1999年オープンコントロールシステムセンター長に就任。 その後、コーポレートマーケティング本部での新規事業開発、半導体テスタの開発本部長などを経て、現在に至る。計測自動制御学会、情報処理学会会員。

【Session 3】

新 誠一 技術研究組合制御システムセキュリティセンター 理事長 / 電気通信大学情報理工学研究科知能機械工学専攻 教授・工学博士

【講師紹介】1980年東京大学大学院工学系研究科修士課程修sshin100.jpg了,同助手.1987年工学博士(東京大学).筑波大学助教授,東京大学助教授を経て,2006年より電気通信大学助教授.Control System Security Center理事長     
【講演要旨】2010年のSTUXNETの登場以来、制御系セキュリティは緊迫の問題となっている。これに対し,2011年10月に経済産業省は制御系セキュリティ検討タスクフォース(TF)を設置した。このTFの活動を受けて、2012年2月にControl System Security Centre(CSSC)が設置された。CSSCは2011年3月11日の東日本大震災で被災した宮城県多賀城市に制御系セキュリティ確保を目的としたテストベッドを構築する予定である。この活動を中心に設置の経緯を報告する。なお、JPCERT/CCの協力を得て、簡単なデモを予定している。

【Session 4】

土田 健一 ベントレー・システムズ プロフェッショナルサービス テクニカルディレクター

【講師紹介】1996年ベントレー・システムズ入社。3次元設計システム及びエンジニアリング情報管理ktsuchida100.jpgソリューションの導入コンサルティング、カスタムソリューション開発プロジェクト、教育プログラム管理を担当。2012年よりグローバル・プロフェッショナルサービス部門に所属、エンジニアリング情報管理、資産・構成管理プラットフォームを主に担当し海外プロジェクト向けのソリューション導入コンサルティング、プロジェクトマネジメントに従事。     
【講演要旨】 インフラストラクチャ施設のライフサイクルを通して、情報の品質とユーザビリティは、施設の安全で効果的、かつ基準に準拠したオペレーションのために重要である。設計の修正、オペレーションとメンテナンスにおいては、部門の境界を超えて信頼性のある施設情報を継続的に提供することが必要である。強固な情報モデリング、変更管理プロセスとISO 15926のような規格を利用した相互運用可能なテクノロジーにより、優れたオペレーションの実現を支援する。

伊藤 静雄 OSIsoftジャパン 代表取締役

【講師紹介】東燃(現東燃ゼネラル石油)と横河電機グループ情報関連会社での勤務を通じプsitoh100.jpgロコンのシステムエンジニアとして従事、1994年からOSIsoft社PI System製品の日本でのビジネス立ち上げメンバーとして多くのユーザを獲得、その後2005年にOSIsoft日本法人に入社し現職に至る。

村越 廣男 富士通 環境本部 建設・施設統括部 施設エンジニアリング部 マネージャー

【講師紹介】工場の施設運用管理者として、長年にわたり工場のエネルギーマネジメント、およびhmurakoshi100.jpgファシリテイマネジメントの業務に従事。現在は、富士通グループのファシリティの安心安全、および全社エネルギーマネジメントをプロモートする立場としてファシリティ部門を牽引されている。     
【講演要旨】新たな社会インフラへのICT活用のビジネスチャンスとして、従来型のツールでは動作しないほどの膨大な「ビックデータ」への対応が注目されている。プロセスオートメーションの分野でも、ICTの進歩によってプロセスデータベースの性能が飛躍的に拡大し、グローバル規模の企業情報インフラとしてタイムリーな意思決定に役立てられている。本講演では膨大なリアルタイムデータとイベントデータを高精細・高頻度で処理・分析できるビックデータ管理の必要性に関して考察する。また昨今の日本のエネルギー事情から、多くのオフイスビルや工場施設での省エネのためのエネルギー管理の取り組みが進んでおり、その大規模な施設の適用事例として、クラウド環境を利用したエネルギーマネジメントの実践について紹介する。

山下 俊也 横河電機 ソリューションサービス営業統括本部VPS開拓本部VPSコンサルティング部

【講師紹介】 1990年に横河電機へ入社。石油化学・化学プロセスオートメーション分野でシtyamashita100.jpgステムエンジニアとしてプロセス制御の提案、構築に従事してきた。2011年からは従来の経験を活かしプラント制御における課題の発掘と改善方法提案の責任者を務める。     
【講演要旨】 プロセスオートメーションの分野では、グローバルな戦略的立地が展開される一方、先進国の既存プラントではその意義や競争力を高めることが求められている。更に、ベテラン作業員のノウハウ伝承やエネルギー効率改善などの対応も必要で、これら複雑化した課題への改善活動が行われている。 YOKOGAWAは多くのプロセス制御システムを構築し、ユーザ様の生産活動に深く関わることで、業種や業務に特化したシステム化ノウハウを蓄積してきた。本講演では、YOKOGAWAがこれらノウハウに加え、新しい課題解決アプローチにより、上記の改善活動を推進する取組みについて紹介する。

【Session 5】

ボブ・カーシュニア(Bob Karschnia) エマソンプロセスマネジメン ワイヤレス事業副社長

【講師紹介】20年以上にわたりプロセス制御業界で活躍している。現在の職責は、ローズマウンEmerson_Bob.jpgト(Rosemount)ワイヤレス事業ユニットの幅広いワイヤレス製品の販売を管理し、全エマソンプロセスマネジメントにおけるワイヤレス事業促進を統括している。それ以前は、彼はローズマウントのさまざまな設計エンジニアリング及び管理部門で経歴を積んできた。ローズマウントに参加する以前は、Compressor Controls Corporationで回転機器制御システムの開発に携わり、Lockheed Martin では、衛星制御システム開発を行なった。また彼は、米国空軍の士官として衛星の制御および通信システム運用に携わった。ミネソタ大学航空エンジニアリングで学士号、コロラド大学電気エンジニアリングで修士号を取得している。

合澤 考則 JX日鉱日石エネルギー 根岸製油所 計装電気グループ アシスタントマネージャー

【講師紹介】1990年に旧日本石油精製㈱入社。  製油所トータルセキュリティーシステム構taizawa100.jpg築の設計・施工,首都高速湾岸線道路建設に伴う 製油所設備の移設建設工事の設計,その他計装制御システムの設計および補修工事に携わる。 2010年より、スマートリファイナリー(次世代製油所)構想の一環として無線計装システムの構築 導入検討・設計・施工に従事     【講演要旨】本講演では、スマートワイヤレスによる問題解決について説明する。スマートワイヤレスソリューションは、配線が不要のため、計測ポイントの追加や変更が簡単で、設置方式が柔軟である。これにより、据付と配線コストを大幅削減でき、また設置から運用までの時間を大幅短縮できる。スマートワイヤレスは、ポンプ、熱交換器、タンクやボイラなど多くのプロセス設備の監視に活用されており、信頼性の向上、運転効率の改善やエネルギーの削減などに貢献している。震災後、スマートワイヤレスは災害に強い計装手法としても高く評価されている。本講演では、安全・環境・省エネに関連するスマートワイヤレスの事例を紹介する予定である。

戸板 滋人 三菱電機 福山製作所 計測制御製造部 エコファクトリー技術グループマネージャー

【講師紹介】1988年に三菱電機へ入社。自動検針用通信装置、電力量計、計測機器の開発にstoita100.jpg従事。2011年から現職。省エネを支援するエネルギー計測機器、データ収集・見える化機器の開発を担当。     
【講演要旨】三菱電機福山製作所では、エネルギー消費の見える化を行い、無駄な消費を明らかにし、省エネを進めてきました。さらに、製造現場での生産性向上を目的に、従来の生産ライン毎の原単位管理から一歩踏み込んだ、e&eco-F@ctoryを提唱し(エネルギー情報と生産情報の融合)、生産設備毎の原単位管理による徹底的なエネルギーロス・生産性の見える化を行っています。 生産設備の異常情報の見える化により生産性悪化要因の早期把握・対策を行うことで、生産性向上を目指しています。 本講演では、福山製作所に導入された最新の製造ラインにおける設備ごとのエネルギー情報、生産情報、稼動情報を収集しエネルギー情報と生産情報の組合せた見える化による省エネと生産性向上に関する事例をご紹介します。

ミヒャエル・トーマス(Michael Thomas) シーメンス・ジャパン 専務執行役員、インダストリーセクタークラスターリード、IA&DT事業本部長

【講師紹介】1994年にドイツ・シーメンス入社。オートメーションドライブの研究開発mthomas100.jpgや販売促進を担当し数多くの実績をあげたのち、2005年より合弁会社安川シーメンス・オートメーション&ドライブにて執行役員として産業ソリューションに従事。2009年にドイツ・シーメンスのセールス・ビジネスディベロップメント製造機械営業本部長として活躍後、2011年に再来日しシーメンス・ジャパンにおいて専務執行役員ならびにインダストリークラスターリードとして事業部を牽引。     
【講演要旨】グローバル化、省エネルギー化など、市場の変化に対し競争力を保つために、製造業では製品開発から生産まで、素早いプロセスが求められています。より高い生産性で、より低コストな製品をタイムリーに市場に投入するためには、新しいオートメーションと生産コンセプトが必要です。ここでは、バーチャルな製品設計やシミュレーションと実際の生産立ち上げ、さらにはアフターサービスまでを融合し、企業活動のバリューチェーン全体にわたり利益を最大化するアプローチについてご紹介します。

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